契約更改

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山田太郎(仮名)  ●会社員(39)  


プロ野球も秋季キャンプに入っている今、来年の年俸を決める契約更改も始まっているようである。

何に惹かれるのかは未だに自分自身よくは分からないが、それとも他人の財布の中でも覗いている心境なのか、オフの楽しみになっているのだけは確かである。


どちらにしろ私には縁の無い金額が報じられる。
他に頼るものなどない自分との闘いの成果が金額に跳ね返ってくる。
そんなプロの姿を羨ましくも頼もしく感じさせてくれるからなのか、特にひいき球団の選手の更改を自分のことのように興味を持って見入ってしまう。

額はともかく仕事をしてお金をもらう、それは正にプロそのものであるはずである。
かなり生意気な言い方ではあるが、私もプロ意識を持った人間とだけ一緒に仕事をしたいと改めて感じることがある。

そう言った面で幼稚な人間と同じ空間を共有するだけでも今はストレスとなっている。
まぁただ他人が私のことをどう見てるかはさすがに思い量ることは出来ないのではあるが。
それとも他人のことが気になるようでは、私もまだまだと言うことか。