アウェイ

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グランドキーパー  ●会社員(50)          

阪神巨人戦をテレビで観戦中である。
新しい顔ぶれも加わり確かに阪神は変わったものである。
万年Bクラスのあのダメトラの姿は今はない。
甲子園球場にあっては、さすがの常勝巨人軍の選手達も単なる田舎チームの選手のように小さく冴えない存在としてしか伝わってこない。
不思議なものである。
クーラーの効いたドーム球場を本拠地としている彼らのイメージが強いからか、天然の天井のもとでの彼らの姿はいわゆる勉強の出来るひ弱な都会っ子のイメージでしかない。
いや、それよりも阪神の選手の躍動感がそう思わせるのかも知れない。
それにしても阪神の選手たちは幸せである。
多くの都市をバックにあれほどのファンを動員できる歴史ある球団に在籍していることを感謝すべきであろう。