「 回転寿司」

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境 ●会社員 (42) 

午後2時お腹を空かして回転寿司屋に入った。
たまに来る店だった。
お茶をいれて、小皿に醤油を注いで割り箸をとって、さあ食べようとした時だった。
うん?このにおいは何だ?寿司屋には似つかないにおいがしてきた。
鼻の奥に少し突き刺さる感じだった。
最初の皿を取って寿司を口に入れながら横を見遣った。
そのにおいの源が判明した。
香水のにおいだった。
それにしても強いにおいの香水を使っているのだった。
外国の女性を連れた二人連れだった。
その席に着いたことを悔やんだ。
今日は運がない、そういい聞かせて寿司を口に一気に運んで早々に退散した。
寿司と香水、さすがに堪忍して欲しいと思った。