「マニュアルとは」

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ぜんじろー  ●会社員 (48)

以前商売をしていた頃、開店の用意をしてから
いつもファーストフード店に行って、朝食に
コーヒーとハンバーグを食べていた。

毎日のように顔を出すわけだから、そのうちに
同じ店員とも何度も顔を合わせる様になる。
BUT しかしマニュアル教育とは凄い(?)ものである。
何度顔を合わせても言って来る言葉は一緒である。
「こちらでお召し上がりですか?、お持ち帰りですか?」と
必ず聞いてくる。

自分もだんだん嫌気がさしてくる。
(いつも、その角に座って食べていってるだろう)心の中で
そう叫んでいる。
(君達はそんなことも見てくれていないの?)
毎日決まりきったことしか言えないなんて、可愛そう。
最後は同情している自分に気が付く。

こんな商売、東京だからできること。
地方に行ったら、そのうち客は来なくなる。
味気のない言葉を平気で言わせ続ける経営者も問題だけど。

それ以前に、都会では心はどこかへ行ってしまって、
必要のないものになったってことなのかも知れない。
そして、言葉よりもっと凄いものがあるのに。
目で会話できるようになれば、言葉なんて要らなくなる。
昔から言うでしょ、「目は口ほどにものを言う。」ってね。
話す本当の楽しさを忘れたくないね。
21世紀にもぜひ伝えていくべきだと思うよ。