「歌謡史」

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60年代  ●会社員 (47) 

最近60年代、70年代の歌がよみがえっている。
いつか歌うことを忘れたわたしもまたマイクを持てるようになった。
当時の歌が歌えるようになったわけである。
今流の歌と比べてなんとのどかなことか。
今の歌に世相を反映した影があるとすれば、当時の歌にはそんな影は感じられない。
ただし高度成長のかげりとともに影のきざしだけは見え隠れするようになっていった。
それにしてもまだ自信を失った、そんな雰囲気にまではなっていなかった。
歌が世相を映し出すのだろうか。
そこにはその時代が要求する何かが隠されているのだろう。
豊かさと暖かさを取り戻した、そんな歌がまたいつか全国を駆け巡ることを祈っておくことにする。