「おばあちゃん」《PR》コラム2005.11.09ヤマモッちゃん ●会社員 (49) 小さい頃、冬休みはいつもおばあちゃんの田舎に帰った。そこには久しぶりに集う従兄弟達がいた。お正月にはお年玉をもらい、書初めの日はみんなで腕を競った。 書き上げた作品は床の間の壁に並べて貼ってその前で食事をした。そんなに食べたらお腹こわすよ、おばあちゃんはいつもそう言って私のことを心配していた。 ご馳走には確かバナナも並んでいた。まだまだ豊かと言える時代ではなかったが、みんなが集う場だけは暖かく用意されていた気がする。