千代丸
最近は毎年のように、年も終わりの頃になると
「今年も自殺者の数が3万人を越えました。」なんて言う
ありがたくもない数字が紙面等を賑わせている。
単純に言えば、1日100人に近い人が自ら命を絶っていることになる。
それも発生は都市部を中心にして。
自殺の理由は様々であろうが、一番多いのが
現実には職に就いている人にもかかわらず、将来を悲観してというのである。
リストラ等で会社を首になったわけではなく、
その予備軍的な人が一番多いというのである。
現代社会の歪みのなかで、自らその途しか選ぶことが出来なかったことになるが、
そうやって表面に出てくる事象をひとつの大きな社会問題としっかり認識し、
国家的規模で考えられているのだろうかとその都度疑問に思うのである。
年間の交通事故による死者の数をはるかに超えた数字なのである。
交通安全に関する運動は結構目にもし、耳にもする。
1日100人、この数字をしっかり見据えた上で
一人でも多くの人がハリを持って生きていけるそんな世の中であって欲しいと
願うのみである。