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学園紛争

コラム 事件 政治・経済 この記事は約 2 分で読めます。 134 Views

田中五郎 

私が大学に合格した年、構内はバリケード封鎖されており、いつ講義が再開されるか分からない状態だった。
確か8月か9月頃まで、入学式もないまま自宅待機が続いた。

10月のある日、大学近くの公園に新入生が集められ学長の2・3分の挨拶があって入学式は終了した。
それから程なくして、機動隊による封鎖解除が強行され無事構内は解放された。

機動隊突入の日は朝早く起きて、正門前で突入が始まるのを待ったものである。
全共闘学生の抵抗も激しく、火炎瓶が飛び交い、木造の校舎が半焼した。

憧れて受験した大学の構内は荒れ果て、至る所に闘争の傷跡が残されていた。
それからまだ1年以上にわたって、講義中には全共闘が乱入し講義は討論集会に替わっていくことがしばしばだった。
団交もたびたび開かれた。

いつの頃からか、私は学生服に身を包み団交の場に出ては学長を守る側にまわっていた。
学長の前に我々は座り込んで交渉の進行を見守った。

そんな状況下でも圧倒的に多いのは、いわゆるノンポリとも一般学生とも呼ばれた学生達だった。
義憤にかられてと言うか、(勝手なことはさせるものか)と言う思いからただ動いていただけであった。

いつの日か、全共闘活動も鎮火し穏やかな大学が戻って来た。
しばらくして我々も今度は就職戦線へと駆り出されていくことになるのであった。

 


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