●sasaki9 会社員 (46)
はだかの王様と言う童話は誰でも一度は読んだことがあるのだと思う。
この王様、最後はほんとうに裸にさせられるのである。
そこからタイトルもそうなったのであろう。
確か絵入りの童話を読んだ記憶がある。
まだ小さな頃だったからその話の本当に意味するところなど分かっていなかった。
年を重ねた今、この話には童話を越えたものを感じる。
自分の周りを見渡せば(自分も含めて?)自分自身が見えなくなった人間のいかに多いことか。
いや、自分では気が付いているのであるが、それをそうとは認めようとしない人、あるいは認めたくない人、そのどっちにしろ認めてしまうと自分自身が壊れていくことに気付いているのである。
でも思う、そんなチッポケな自分にしがみ付いて一生を終えるなんて詰まらないと。
まあ他人のことはともかく自分の人生とにかく行ける所まで行って見よう。
それにしてもこの童話、世の中の人の上に立つ人にぜひもう一度読んでもらいたいとツクヅク思った次第である。