「秘蔵っ子 」

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キム ●会社員 (39)  

他人から言われて、あっと思った。
秘蔵っ子、いい響きだった。

おまえの秘蔵っ子だもんな、彼女は。
彼は,そう言ったのだった。
彼にどれほどの思いがあったのかは、
分からないが、
いい響きの言葉を思い起こさせてくれたと、
彼には感謝した。

それから、何度かその言葉を心の中で
繰り返してみた。
何だか凄く暖かい感じがした。
秘蔵っ子、可愛さが膨らんで来た。