山根青眠 ●会社経営(51)
一人でいることが辛くなるようになったのは
いつごろからだろう。
それまではそんな事考えたこともなかった。
別に心に鎧をまとって生きてきたつもりではないが
あるいは今はその鎧もすこし解けてきたのかもしれない。
すこしだけ心を開いてみたら
他人の優しさに触れてみたら
もう二度とあの鎧を身にまとう事はできなくなった。
鎧の重さを始めて知った日。
でもこれから人生折り返し、
他人の優しさに触れる前に
自らが優しさを与えられる人間になること。
これからが人生本番。
優しさを知った自分がもう一度鎧をまとって
あらたな旅の門出となる。
見送る人はいなくとも、
今度帰ってくる時に迎えてもらいたい人がただひとり。
あらたな旅のはじまりに。
(山根青眠)