球児 ●会社員(47)
高校野球の季節がやって来た。
東京に出てきて随分になるが、この季節になるとスポーツ欄の地方大会の結果に目が行ってしまう。
あの頃は全ての試合に応援に行ったものだった。
いい所まで勝ち進んでいたけれど、我が母校は最後で池永投手の投げる球にあてることすらできず、
甲子園の手前で我々の夏は終わったのだった。
その頃になると私の喉もほとんどつぶれて声もまともには出なくなっていた。
それにしても間近で池永投手の投球を見れたことは幸せに思っている。
今でも野球の好きな若い仲間と話をする時にはどうしても彼の話をしてしまうのだ。
あの頃スピードガンがあったら、どれくらいの数字が出ていたことだろう。
それはそうと、今年の我が母校の成績であるが、今年も惜しくも準決勝で敗退していた。
最後に我が母校の名誉のために一言。
私が卒業してから、夏の甲子園には2回ほど出場していることを付け加えておく事にする。