オールドファン ●会社員(49)
マスターズリーグではあるがあの元西鉄の池永投手が帰ってくる。
稲尾さんの勧めもあって実現したんだとか。
当時どれだけ悔しい思いだったかと考えると本人には及ばないまでも長かった時の流れを感ぜざるを得ない。
私が高校一年のときだった、池永投手の雄姿を目の前で見たのは。
当時はスピードガンなどないし、どれほどの球速だったのかは記憶も薄らいでいて定かではないが私の高校の選手達がひねり潰されていたのだからただ凄いとの思いで見ていたのだけは確かだった。
今のプロ野球界でもそうであるのだから、当時はそれ以上だったと思う。それと言うのは、先輩・後輩の関係のことである。
今でもプロ野球界を引退していながらも解説者として現役選手に対して話をする時、先輩・後輩の関係は言葉や話し振りにそのまま出ている。
私はあのような話し方を聞いていると、少しだけ不愉快な気持ちになる。
サラリーマン社会では、辞めてしまえばただの人が当たり前である。
昔父親が言っていたことがある。
退職して初めて元職場に顔を出した時、なつかしそうに話し掛けてくれて、お茶も出た。
でも二回目になるとそれもお義理に変わっていたと。
父親は自分で出かけて行ったことを悔やんでいた。
話が横道にそれたが、プロ野球界、本当に小さなムラ社会と見えて仕方ない。