親心・・永川の場合

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 鯉太郎 ●会社員(53)    

今日の神宮は冷たい風が吹き、空は雲で覆われていた。
高橋健は初回にツーランを浴びチームの安打も最初出ていなかった。
何だか寒々とした神宮の空そのものかよとスタンドで寒さに耐えていた。
そんないやなムードをベテランの野村選手が一蹴してくれた。
ライナー性の当たりがライトスタンドに突き刺さって行った。
これで同点となった。
その後はピッチャーの高橋健が決勝打となる3塁打を放ち昨日に続いて逆転である。
この調子なら最後まで高橋健でいくものと見ていたら、なんと何と新人永川ではないか。
親の気持ちとは永川をマウンドに送るあの時の気持ちであろう。
開幕の抑えは小山田と監督も公言していた。
点差はたったの一点である。
初登板の永川もガチガチだったと思う。
そのためか変化球は決まっていなかった。
球が荒れたのが逆に良かったのかも知れない。
それはさておき永川の起用は監督も内心ヒヤヒヤもんだったことだろう。
でも大きく育って欲しいという思いが否応無く伝わって来た。
見事、監督の気持ちにこたえた永川に花◎を送りたい。
ファンはみんな期待している。
大きく育ってくれることを。
寒いなかで応援したファンにとって開幕2連勝と永川の初登板初セーブは寒さを忘れさせてくれる大きなプレゼントとなった。