「勘違い」

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単細胞  ●会社員(49)

ある女の子が話していた。
HOW MANY・・・このぐらいの英語ならだれもが聞いたことはあると思う。
この英語の訳を彼女は、なんと男らしい、と訳したのだ。
そう、彼女は言語学専攻だった。
ある男の子が話していた。
月極(げっきょく)さんて、すごいよ。
全国至る所に土地を持っているんだ。
もう、お分かりだろう。
ゲッキョクと読むのではなくて、もちろん、ツキギメと読む。
種明かしをすれば、彼の目に映っていたのは、月極駐車場の看板だった。
この二つの話は単に笑を取るためのものだったと思う。
ただ我々は思い違いとか勘違いとかをやってしまうことがある。
そして最初の思い込みが結構その後に与える影響の大きいこともある。
それだからと言う訳でもないが、私は本を読む時、同じような本を重ねるように読んでいく。
そうするとそれぞれの著者が各々違った視点から書いていることによく出会うのである。
その重ね読みが対象物をすこし立体的に見せてくれたりもするのである。