●山根青眠 会社経営 (52)
今までに結構な人数の中途入社の人間を使ってきた。
現代のように時計の針の進み具合の早い時代には確かに新卒者を雇い入れて時間をかけて一人前に成長するのを気長に待てるほどの余裕はない。
まあ体力のある大手企業ならそれも可能ではあろうが。
そんな中途市場から人を受け入れるたびにいつも思うことがある。
(どうしてみんなバカになれないの?)ってことである。
何か言えば、「そこは分かります。」そんな言葉が返ってくることが多いのである。
そしてそのように言ってくる人間に限って実力のほどは大したこともないのである。
まあ実力のない奴ほど安っぽいプライドを持っているって感じですね。
「そこは分かります。」と言うものだから、あえてそれ以上は突っこまないでいると、結果はガタガタ。
そんな時いつも思うのである。
(かわいそうに、バカになっていれば相手は得意になって余計?なことまで教えてくれるのに。)と。
安っぽいプライドしか持ち合わせていない人間は安っぽいところで成長も止まるってことに早く気が付けばいいのに。
ただ私のことはあくまでも棚にあげっ放しで話してはいますが。
そんなことを考えながら、やはり「急がば回れ」ってことかなとも思う。
まだ何色にも染まっていない、ただしセンスのある新卒をゼロから少し時間をかけて、その成長に期待したほうが良さそうである。
でもセンスのある人間に来てもらえるかどうか、それも又問題である。