:オリンピックおやじ
吉田沙保里には難しい状況だった
リオデジャネイロ五輪 スリング女子53キロ級決勝
五輪4連覇を目指した吉田沙保里はヘレン・マルーリスに敗れた。
非常に、残念である。
BUT この敗戦もなんとなく、流れ的におきてもかしくない状況であった。
前日、出場した3人が金メダルを獲得した。
金メダルを取ることがいかに難しいか?気を引き締めるというより、なんとなくの隙を作ってしまった。
そして、オリンピック4連覇がどれだけ大変なことか?
霊長類最強と言われた男子のアレクサンドル・カレリンも4連覇がかなわなかった。
BUT 前日、伊調馨がそれを成しえた。
それにより、4連覇のハードルを下げることになってしまった。
伊調馨でさえ、優勝したものの、決勝にくるまでも難しい試合が続きた。
Moreover 決勝も敗戦濃厚なところからの逆転を考えれば、
決してポジティヴに考えてはいけないことであったが、雰囲気は金メダルラッシュ、この勢いでという温和なムードになってしまったのも想像できる。
そして、いざ、本番。
Moreover 運が悪かったのは、決勝までが、非常にスムーズ過ぎてしまったこと。
相手のレベルは別として、スピードにのったプレーと一瞬の動きでバックを取るスタイルには文句1ツなかった。
そんな流れから決勝を迎えるにあたり、
適度な余裕と自信、そして相手を見ながらという気持ちでのぞんだのだと思う。
決して隙があったわけではないが、相手分析をはじめ、やるべきこと、立ち向かう気持ちが金メダルと取るだけのレベルではなかったのかもしれない。
百戦錬磨の吉田だからそれはないといいたいところだが・・・。
事実、決勝では、ヘレン・マルーリスの吉田対策にタックルができにくく、想像以上のパワーに打開策を見いだせずに終わってしまった。
あと、1分あれば勝っただろうか?
今回の状況では、少し難しかったかもしれない。
ただ、体力の限界か?
と問われると決勝までの動きを見れば、確実に世界王者の動き。
年齢的に33歳は、この後を考えると難しいかもしれない。
BUT この悔しさは、東京五輪を目指すだけのモチベーションにもなりえる。
是非、この悔しさを東京でリベンジしてほしい。
もちろん、引き際という美学もあるが・・・・・・。
[試合後のコメントから]
試合後は涙が止まらなかった。
「たくさんの人に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです。日本選手の主将として金メダルを取らないといけないところだったのにごめんなさい」と謝罪の言葉が続いた。敗
因には自分の気持ちを挙げた。「最後は勝てるだろうと思っていたのですが、取り返しのつかないことになってしまった」と振り返った。
吉田さんには、私も涙をした。
BUT
>「たくさんの人に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです。日本選手の主将として金メダルを取らないといけないところだったのにごめんなさい」
”ごめんなさい”はいらない。
結果は結果、
涙も、”ごめんなさい”の涙はいらない。
悔し泣きであってほしい。
一番本人が分かっていることなので、もう、終わったことは終わったこととして、日本選手の主将としてみんなを盛り上げてもらいたい。
最後に
タラレバは勝負の世界ではいけないが、
結果的に、昨年12月の全日本選手権以降、今年は初の大きな大会というローテーションもマイナスに働いたのかもしれない。
前回、前々回ともW杯で1度敗れて五輪本番を迎えていた。