紗江子 ●パート (50)
最近思うのですが、主人が私と一緒の時間を作ろうと努力しているのを感じます。
日曜日には特別用はないにもかかわらず、ちょっと街に出てみようと言っては私を誘います。
街に出てしまえば、ちょっとお茶でもと言ってくれます。
結婚して子供ができて、家庭のなかは今の男の子二人が中心の生活でした。
ですから主人と二人こうして街を歩くのも本当に久しぶりです。
それに若い頃の主人はいろいろ理由をつけては外で遊んでいたようですので、二人でゆっくりなんてこともありませんでした。
二人の子供を私に押し付けて、本人は仕事が忙しいのを口実にもしていました。
ですから今の主人を見つめながら、(もう若い子が相手にしてくれなくなったの?)なんて、私は心のなかで主人に問い掛けています。
続けて、(最後は私のところに戻って来てくれたのね。)って。
たぶんこの事は主人には届かないと思いますが、それはそれで又いいんでしょうね。
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