山根清眠 ●会社経営 (51)
現場で働いている人間の声が会社経営に反映できていないとすれば、本当に哀しいことである。
そんな会社にどれだけ出会ったことだろう。
現場の人間に話を聞けば、その原因がすぐ見えてくる。
先ず経営者の資質のない人間が社長に収まっている場合が殆ど。
資質の第一は真に民主的な組織作りに対する目。
それこそ聖域なき構造改革。
構造改革の前には社長自身も聖域ではない。
社長の偏った考えを前提とした自由(?)な話し合いなど見せ掛けのもの。
そんな組織に対して有能な人間は三下り半を叩きつける。
その後に残るのは、裸の王様と一見従順そうな兵卒たち。