祐衣 ●主婦(50)
ある日フト脳裏に浮かんだ宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩。
最初の数フレーズは記憶に有るが、後が良く思い出せない。
改めて読んでみた。
立派過ぎる。
時代背景もあろうが、とても現代生活にマッチしているとは思えない。
賢治さんには申し訳ないが、書き直してみた。
「雨にも負けて」
今日は雨に負けた
今日は風に負けた
しょうがないじゃない
雪にも夏の暑さにも負けてしまうような
弱い体だもの
一つくらいの欲は持ち
怒りは押さえ込まずに意見に換えて
いつも穏やかに話ができる
まあ一週間くらいで栄養バランスがとれれば良いと心がけ
あらゆる事を客観的に
よく見聞し分かり
そして肝心なことを忘れず
庭のある小さな住み心地の良い家にいて
東に病気の子供あれば
看病の手伝いは出来ますかと聞き
西に疲れた母あれば
行って一声掛けてその重荷を分け合い
南に死にそうな人あれば
行って手を握りご苦労様でしたと感謝し
北に喧嘩や訴訟があれば
よく話し合うことを勧め でしゃばらない
そしてその中で自分に出来ることは何かと考える
日照りの時や寒さの夏は
身体をいたわり取れただけの作物で我慢する
みんなにわがままだと言われ
ほめられもせず
いじわるされても苦にもせず
感謝の気持ちを忘れない
そういう人生を
私は送りたい
きっと生きている間には、宮沢賢治の「雨にも負けず」の神様のような人にはなれないんだろう。
BUT 少しは近づきたいとは思う。
今の目標はこんなところかと思い書いてみた。
自分をなだめつつ生きていくしかないのだから。