まこちゃん ●自由業(58)
求人広告欄を眺めて、年齢45歳まで。
「あああ~~嫌になるなあ~」とは独り言。
45歳過ぎれば就職も出来ないのか?!
45歳以上は世の中で就職も出来ないのか?!
ギリギリ年齢制限の人は、サバを読む。45歳です!
実のところ58歳。
私の就職活動ある日、求人広告に「広告代理店の営業のお仕事。
原稿書きなど。
年齢45歳まで」と見つけた私。
「原稿書き」「広告代理店」という活字に、私もこの仕事がしたいと思った。
BUT 45歳にはどうサバを読んでも私は通じない。
それでも電話かけた私「年齢制限45歳までとあるのですが、実は大幅にオーバーしているのですが、広告代理店のお仕事には興味があるのですが」そして私はMoreover 私は続けた「あのお、年齢がオーバーしていますが、そこらへんの家庭に閉じこもっている主婦とは、ちょっと違います。
ずっと今まで仕事一途で来ました!」
仕事人間であることを強調したかったのである。
自分を売り込んだ。
興味があった仕事だったから、私にさせて欲しい、やってみたい!の一心だった。
幸いに面接に来て見ますか?との返事をもらった!
面接で俄然自分のPR面接当日に、私は自分を宣伝するありったけの資料を持参した。
面接官である支店長に初対面の挨拶と同時に、履歴書を手渡のも、そこそこに、資料をひろげて自分のことを説明をはじめた私。
今まで地域誌に連載していた原稿。
日中出版から出版した「上海庶民生活事情」の本のことなどなど。
自分はこんなことを今まで経歴がある。
私はこの仕事で、如何に貢献が出来る人間だということを、よく弁がたつものだと、話しながら感じた私。
「社長にも相談するので、一週間後にOKなら電話する」BUT 駄目なら電話しないことで、帰宅。
当然の返事だった。
面接に来た中で、年配者よりも若い子を採用するわね、きっと。
やっぱり駄目だよね・・内心私はそう思っていた。
かくして一週間後。
「明日から出社してくれますか?」の電話だった。
就職決定だ!
年齢制限に関しては、何歳までと書くとなると、どうしても45歳と書かなければしかたがないと支店長はいう。
BUT 若い子なら、断られれば、あっさりと引いてしまう。
押しが出来ない。
営業にはならないという。
その点、自分を売り込んでくるくらいのエネルギーのある人だから、営業は、お客様にも自分を売ることが必要。
断られても、商品を自信を持って話せることが必要だ。
だから、自分を売り込みにきたあなたに決めたんだという。
改めて、自分を売り込んだことが、今更恥ずかしかった。
が、就職探しや、面接を受けることは、きっとそんなことなのかもしれないと思った。
私も以前は、多くの面接をしてきたが、ただ履歴書を持ってくるだけの人ばかりだった。
この会社に就職できれば、私はこんな貢献が出来る力がある!自己主張する人はいなかった。雇ってくれるか?くれないか?だけの人はけっこう多い。
本当の就職探しとは自己主張をすることかな?と思わず自分でしたことに、自分で考えさせられたのだった。
BUT 一番肝心なのはその後だった!自分を売りこんだから、営業を開始して、結果をださなければ、「なあ~~んだ、あのオバサン、口ばっかりやなあ!仕事はさっぱり出来ん!」その声が聞こえてくるのは確実だ。
言った以上は結果を出す。
自分の言葉に責任を持つことだ!当然だが、これは大きなプレッシャーだった。
・コツを掴むまでは必死慣れない仕事とはいえ、コツをつかむまでは、休日も一人で営業をまわった。
遊びに行くプライベートの時間もパンフレットを持って話せる機会は逃さなかった。
時間外でも暗くなるまでまわった。
断られて、断られて、それでも断りをうけながらも、断りの中に何かこの仕事のコツを探りたかった。
100軒まわってあきらめれば、ひょっとして101軒めに広告をだそうかなと思っていた人かもしれないじゃないか?と自分に言い聞かせる。
断られるのは、平気。それも仕事のうち。
BUT 人間的に許せない言葉を浴びせられることもある。営業でお伺いする先は、お店。
私は営業では来たが、一人の消費者でもある。
こんな店には個人的にも絶対に買い物に来たくないわ!本気でそう思う商店も何軒かあった。
これをまとめれば本が出来るなどと思ったことも。
1か月、やっと結果が出る!・お客様のうれしい言葉そのうちに、お伺いすると「もうそろそろ来てくれるころやと思ってたのよ」と待っていてくださるお客様の言葉に、そう言ってくさる心が有難いと感謝する。
喜んでもらえる仕事が出来ればそれが一番である。
やっと自分が自分を売り込んだ帳尻をあわせられた安堵と、お客様に大切にしていただいている感謝の気持ちで、また、力がわいてくるのだった。