受験勉強

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祐衣   ●主婦(50)

我家の息子の受験が終わった。
家族中で心配していたが、第1志望校に入学が決まった。
息子の高校は受験校ではない。
どちらかと言えば、基礎力に重きを置いている。
今時には珍しく学校行事に力を入れていて、集団で物を成し遂げる喜びや難しさを教えられる。
ところが、受験は個人の学力に負うところが大きい。
特に受験テクニックと言われるように、基礎力だけでは解決できない問題があり、予備校に通いテクニック(コツ)を知らなければ、合格する事はなかなか難しいのが現状のようだ。
息子が自ら予備校に通い始めたのは高3の2学期から。
それまでは行事や部活に忙しく受験勉強など眼中になかった。
学校の勉強だけはしっかりやっていたものの、やはり模擬テストの成績は悪かった。
とてもじゃないが、第1志望校には届かない。
ところが、予備校に通い始め、テクニックを教えてもらうと面白いように問題が解けていくと言う。
たった5ヶ月の受験勉強で見事に合格してしまった。
息子は受験勉強がこんなに楽な物だとは思わなかったと言う。
「基礎力をつけてくれた学校に感謝しなさいよ」と私は言ったのだが、今ひとつ理解はしていない様子。
自ら勉強に向う姿勢・物事をやり遂げる喜びや苦しみを教えてくれた高校に感謝している。
本来なら、小学校や中学校の義務教育の時にそんな事が教えられたら素晴らしいのにとしみじみと思う。