雫井脩介『火の粉』を無料で見る方法（無料動画）ネタバレ見どころ感想紹介

火の粉

近所に引っ越しがあると、ちょっと気になりますよね。

お隣に新しい人が越してきたら、いい人だといいですよね。

今日は引っ越しから始まるお話です。

『火の粉』とは

　2003年幻冬舎から出版されました。

2004年には文庫本も出版され、幻冬舎のロングセラー作品となっています。

2016年には連続ドラマ化され、ユースケ・サンタマリアさんや優香さんなどが出演されています。

『火の粉』作者：雫井脩介さんはどんな人？

　雫井脩介(しずくいしゅうすけ)さんは、ミステリー作品や恋愛小説を多く書かれています。

1999年『栄光一途』で第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞され、2000年に作家デビューされました。

2005年には『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞されています。

『ビター・ブラッド』『クローズド・ノート』『検察側の罪人』など映像化された作品が多数あります。

火の粉のあらすじ

　梶間勲の家の隣に武内慎吾が引っ越ししてきました。

武内は善意の塊のような人です。

人を引き付ける笑顔、気の利いた贈り物、介護のお手伝い……梶間家の家族はすっかり武内と仲良くなっていきます。ただ、勲の心境は複雑です。

勲と武内は初対面ではないのです。実は梶間勲は元裁判官です。2年前に世間を騒がした事件の犯人とされていたのが武内真伍でした。

東京都下で幼児を含む一家3人が殺害されるという事件が起きました。

犯人とされた武内はその一家と仲良くしており、事件現場に居合わせています。

武内自身も背中を殴打されていて被害者だと主張します。犯人を見た、と主張しますが、状況から犯人とされ逮捕されてしまいます。

武内の傷はひどく、自分でつけることはできなさそうです。

世間も武内犯人説に傾いていましたが、えん罪の可能性も考えられます。裁判官梶間は無罪判決を下したのでした。

そんな武内がなぜ勲の家の隣に越してきたのでしょうか。偶然でしょうか。

武内と梶間家のひとたちはとても良い関係を築いていきます。が、次第に事件が次々と起こっていきます。

元裁判官の勲は、もと被告人の武内とは個人的にかかわらないようにしています。

隣人としてさらっとした関係でいたいのですが、そんな態度でいる間にも家族に事件が火の粉のようにふりかかっていきます(ﾉﾟοﾟ)ﾉ 。

火の粉の感想

誰かから親切な申し出を受けながら、お断りしたことはありませんか。
大抵はこちらもありがたいけど必要ないと思い、感謝しながらもお断りしているのですが。
中には親切っぽい顔をしながら、何か得体のしれない不安を感じるものもありませんか？

武内さんはそんな人です。
そして自分の親切を拒絶されることが大っ嫌いです。どれくらい嫌いかっていうと、この本を読めばよくわかります。とっても怖いです。

武内さんは巨大ですが、プチ武内さんはかなり多く存在しているようです。
自分の中にもいます。
「せっかくあの人のためにしてあげたのに。そんなことしてくださいって頼んでません！ってふざけんなよ」とムッとすることもありますから。気をつけなくっちゃ。

もう一人の主人公梶間勲の頼りなさも見どころです。
仕事にかこつけ、面倒なことは妻に丸投げ、武内のことをなんだか変？とうすうす気づきながらも考えないようにしています。
賢いお嫁さんの雪見の話にも耳を傾けず、ついには追い出す羽目になります。こんなお父さんいらないわ。追い詰められぎりぎりでようやく家族を守るために立ち上がりますが遅すぎます。

でも立ち上がってからはかなりがんばります。
それにしても裁判官というお仕事はものすごく大変なのでしょうね。退官してからもなかなか自由に開放された感じにはならないのですね。

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≪まとめ≫
衝撃的な結末が待っています。雫井脩介さんの『火の粉』、是非お読みくださいm(._.)m。