山根青眠 ●会社経営(52)
プロ野球には審判のジャッジが時に問題になることがある。
それは試合の流れそのものを変えてしまうことになる。
特にそれがファールかホームランかでは天国と地獄の差になることもある。
ヤクルト対阪急の日本シリーズでは、大杉選手がレフトポール際に放ったボールがホームランなのかファールなのかで随分試合が中断した。
阪急の上田監督の抗議は長時間にわたって続いた。
結局判定は覆らずホームランとして試合は再開された。
ただこの場合は大杉選手が再度こんどは文句の付けようが無い一試合二本目のホームランをレフトに放っている。
意地のホームランとでも言えるのだろう。
外野の審判が廃止になった時には、巨人の篠塚選手が放ったライトへの打球をホームランと審判は判定した。
ただこれはあまりにもひどい判定で、ライトポールの随分手前で大きく外に反れていた。
もっと遡れば、あの有名な天覧試合がある。
阪神村山投手と巨人長嶋選手の対決。
ザトペック投法と言われた村山投手の投げる姿は見る者を感動させた。
長嶋選手の放ったボールがレフトへのホームランとなり試合は巨人の勝利で終わったはずである。
ただ村山投手は最後の最後まで、あれはファールだと言い張っていたと聞く。
村山投手らしい逸話である。