団塊の世代のみなさん、そうではない50代・60代・70代・80代以上の皆さん、こんにちは”アキラ”です。
今日は仕事場の環境について考えてみることにする。
最近は移動可能と言うのか、自由な空間での仕事なんてことを自慢げにアピールする会社もあるみたいだ。
確かに何人かが集まれば、議論しながらの仕事も確かに可能のように思える。
色々な環境づくりが考えられるが、私の今の仕事場はどうなんだろう。
私は、昭和24年生まれの68歳であるが、まだまだ、現役で仕事をしている。
職務内容の違う面々が狭い空間に集まり、たまに私語をはさみながら仕事は進んで行く。
私語自体は問題ではなく、むしろ私的には推奨する次第である。
昔勤めていた会社では、机はスクール方式で二人の女子社員が並んで業務に従事していた。
私は彼女たちの背中を見る形で座っていた。
その時に気が付いたのだが、彼女たちの背中が物語っていたのだ。
- 「今日、仕事が終わったら買い物に行こうかな。」
- 「今日はデートだけど、お店はどこにしよう。」
とか、そんなことを考えて仕事してますと言いたげだった。
それで、彼女達に言ったこと。
それは、
「みんな少しおしゃべりしながら仕事したら」
だった。
少しぐらいのおしゃべりの方がかえって仕事の効率自体は良くなるものなのだ。
ただ、これが必要以上のものになると、そうもいかなくなる。
私なんかは神経質なせいなのか、それとも元々集中出来ないタイプなのか、自分の私語は許せても他人のものとなると全くそうはいかなくなる。
それは単なる身勝手だけのことなのかも知れない。
ただ言えるのは、職務的に異なる者はやはり別々のところでの仕事のほうがよさそうである。
これも又ずっと以前の話だが、川口市内の鋳物工場の敷地内に1棟朽ちかけた工場建物があって、この建物を撮影用に貸し出そうという話が飛び出してきたことがあった。
テレビの撮影にだって、写真撮影の現場としても使えるとの話に、その会社の社長も興味を持って来たことがあった。
そんな時だった。
興味を持っていた社長自身が断りを入れて来たのだ。
理由を聞いて、納得してしまった。
我々の仕事はきれいな仕事とは言えない。
そんな中でみんな頑張っている。
その工場建物に並列する形で、今度は工場建物が撮影現場となる。
俳優、タレントさんが出入りするようになる。
華やかな世界だ。
ここまで言えば分かるでしょう。
どう考えても共存は無理です。
そう言って、その話は立ち消えとなったのだった。
そこまで考えることが出来なかった自分たちの完敗であった。